アニメ鬼滅の刃「柱展」に行ってきました。

アニメ鬼滅の刃「柱展」に行ってきました。

2024年11月2日から2025年3月2日まで東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催している、アニメ鬼滅の刃「柱展ーそして無限城へー」に行ってきました。

柱が集結


年末に行ってきたのですが公式HPを見ると1月1日から入場者数84000人(はしら)突破記念として御朱印帳が配布され、展示室内に配置された柱の御朱印を押すことができるイベントが開催されているようです。1月31日まで開催しているので、年明けに行けば良かったと後悔しております、、、。


今回の展示は完全に「柱」が主役なので炭治郎達の内容はほぼ有りません。炭治郎を見たかった〜、禰豆子のグッズが欲しかった〜、と言う方には残念かもしれませんが、柱の魅力を堪能できます。柱たちの映像や原画などなど盛りだくさんです。入場する際にもらえる「柱札」は好きな柱のカードが入場特典としてもらえ、展示で柱の声を聞くことができます。

柱札を使うと仲間の柱の紹介をしてくれます。ちなみに私は冨岡さんを選びました。大勢で行って違うカードを選べばいろんな柱の声が聞けます。

映画のような大画面三面で映像を見れるブースもあり、テレビで見るよりも何倍も迫力がありました。映画が見られるのが今から楽しみです。

煉獄さん!
たくさんの原画が飾られています。みなさんお気に入りの1枚を探していました。
うまい! 善逸も可愛い!
コメディタッチが好きです
もちろんシリアスも
無限城がリアルで再現されていました!
最後には柱と記念撮影
無限城編が楽しみです


無限城をリアルで再現してすごかったです!本編のアニメが始まるのが楽しみになりますね。


柱展のカフェも開催しています。カフェ付きチケットが必要になるので行けなかったのですが、限定メニューもあって楽しそう。ufotable Cafeも未体験なので今度行ってみようかな。

アニメ鬼滅の刃「柱展ーそして無限城へー」公式HP

京橋は日本橋のすぐ近くなので日本橋駅から行きました
中村宣夫のオススメ江戸CG作品ベスト10

中村宣夫のオススメ江戸CG作品ベスト10

中村宣夫のオススメ江戸CG作品ベスト10を独断と偏見で選んでみました!
HPで公開していない作品も選んでいます!

10位 日本橋越後屋呉服店内部

越後屋(現在の日本橋三越)の賑わい。着物を買いに行きたくなる店内です。

9位 火消し

瓦が落ちて今にも崩れそうな表通りの大店。昔の火消しは鳶です。家を壊して消火しました。


8位  両国の花火大会

見せ物小屋とたくさんの屋形船。ワクワクします。

7位 千利休の茶室

侘び寂び。10年くらい前の作品です。シンプルで華やかさはないけど好きな作品。

6位 江戸城天守 慶長年度 徳川家康江戸始図

江戸城と言ったらコレです!

5位 日本橋通り〜熈代勝覧

江戸日本橋を描いた絵巻「熈代勝覧」をCGで制作。大工が家を建設中のシーンは活気が感じられて楽しい。

4位 湯屋の番台

湯屋は面白いシーンがたくさんあって、選ぶのが難しい!洗い場も2階も、風呂を沸かす裏側も面白い。でも「昼間からこんな銭湯に行ったら気持ちよさそう〜」ということでこちらを選びました。

3位 日本橋

浮世絵風にデザインされています。奥に見えるのは江戸城の富士見櫓。遠くには富士山が。この世界に入ってみたい。

2位 夏の長屋の夜

蚊帳の中で親子三人。狭い長屋の幸せな時間。


1位 吉原張見世

葛飾北斎の娘、応為の作品にインスパイアされて製作した作品。妖しい蝋燭の光と妖艶な遊女。

以上10作品ですが、私の好みでのセレクトです!江戸城がインパクトもあって人気ですが、私は江戸庶民の生活が感じられる作品が好きです。元々湯屋や長屋から作品を作り始めているので私にとっては中村の作品は湯屋、長屋、日本橋が最高です。

でも改めてHPを見たりすると、こんな作品もあったな〜と思い出したりして10作品を選ぶのはかなり悩みました。ちなみにベスト10から漏れたのは吉原扇屋、桜田門外ノ変、江戸城御殿内部、江戸城三天守、色々な商店、宿場町などなどやっぱりベスト20にすれば良かったかな。こちらの作品はHPにありますので是非ともご覧ください。

中村宣夫HP

こちらで紹介した以外にもたくさんの作品を掲載しています。

中村の作品の良いところは細部までこだわって緻密に制作しているところですが、それ以上に作品に独自の色というか雰囲気、空気感があるところだと思います。もしかしたら同じ資料を見たら同じような作品を作ることは他のクリエイターの方にも可能だと思いますが、CGも作者の個性が出るので全く同じものには出来ないと思います。鉛筆で同じものを描いてもそれぞれ違う作品になるのと同じですね。

膨大な作品の中の一部ですが、これからも中村の作品をお楽しみください。

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MR体験ができる TIME TRIP TAXIに乗ってきました!

MR体験ができる TIME TRIP TAXIに乗ってきました!

浅草、下町でMRタクシーツアーが2024年12月7日から2025年1月13日までの期間限定運行中です!中村の江戸のCGを使用して頂いているので浅草周遊コースを体験して来ました!

大きですね。四人まで乗車出来ます。ゆったり座れて乗り心地は最高です!

タクシーの後部座席に大型モニタを設置し、リアルタイムの浅草の風景とCGやアニメーションが同時に上映されるミックスドリアリティ技術で美しい映像を見ながら隠れた名所を観光できる新しいツアーです。

タイムトリップタクシーの集合場所、「花川戸一丁目休憩所」です。浅草寺の二天門から真っ直ぐ、信号を渡って花川戸公園の隣にあります。

MR体験自体なかなか機会がありません。まず、MRって何?という人も多いですよね。私も新しい技術になかなか着いて行けません、、、。MRとは複合現実、「Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)」の事です。ミックスドということは何かがミックスされているんですね。現実世界仮想世界をミックスしているので「ミックスド・リアリティ」。MRタクシーも現実の浅草の風景とCG映像をミックスしています。

とりあえず、体験してみれば分かります!

いよいよ出発!現在の外の風景です。斜め前に清掃車!お仕事ご苦労様です。
現在の東京からスタート。綺麗な映像です。
江戸城の上空を鷹が飛んでいます。

MRタクシーツアーで何が良いのかというと、移動中に綺麗な映像を見ながら観光案内もしてもらえます。現実の風景を楽しみながら昔の風景を見たり、名所の説明を聞いたりできます。そしておまけに最新技術も体験できる、一石三鳥です!

日本橋のCGと実際の浅草の風景が合わさるとこんな感じになります。2〜3階建ての建物と江戸の風景が意外にもマッチ。
リアルでもこんな風景が残っていたらいいのに、、、。
吉原辺りでは見返り柳の説明や吉原の解説をしてくれます。
裏長屋を上空から眺めます
沖縄でもMRカートが走っていました!浅草を牛車で観光?
タイムトリップタクシーのチラシです。画像の真ん中に中村のハンコが!

今回体験した浅草周遊コースのほか、浅草発上野着の上野コース・浅草発谷中着の谷中コースがあります。下町観光に活用すると楽しく移動できますね。

予約制ですので下記サイトからご予約ください。

タイムトリップタクシー公式

写真で愉しむ三越アーカイブス

1月17日から日本橋三越本館1階中央ホールにて「写真で愉しむ三越アーカイブス」を開催しています。

こちらのイベントでVR江戸時空「日本橋編」を上映していただきました。1月17日〜19日までの3日間でしたがたくさんの方にご覧頂き、ありがとうございました。また、まさにここ、越後屋で上映して頂き感激です!日本橋の方々に見て頂けて本当に嬉しい限りです。

「VRのポップ作る」と言われていたので、え?そんなしょぼいの?って思っていたら、こんな上品なデザインのパネルでした!これはポップじゃ無い、、、。
VRでイベントの様子が見れます!まりんちゃんの振袖姿が可愛い💕

今回の上映会は株式会社EJE様にお任せだったので、VRゴーグルで2席設けている、ということ以外分からず、どのようなイベントでどのように展示されているのか、会場に行くまで知らなかったので、ちょっとドキドキでした。2席だし隅っこの方で地味な展示なんだろう、と思っていたら、中央ホールってあの有名な三越の階段のあるスペースだったんですね。流石の三越!上品で格式高く、驚き、というか感激しました!

越後屋の看板。「現金」ではなく「現銀」なんですね!庶民は銀を使っていた、ってことですね。

メインの展示は三越の歴史を語る浮世絵やポスターなどで、浮世絵好きの私は、まさかここで浮世絵鑑賞ができると思っていなかったのでラッキーでした!さらにテンションを上げながら越後屋の貸傘のレプリカに感激し、明治〜昭和のポスターや雑誌など、貴著な作品を見れて展示会として大満足でした。

越後屋の貸傘。これをお得意様に貸してたんですね。お客にとってはステイタスシンボルです。有名ブランドの紙袋を持つのと同じですね。
江戸時代の浮世絵に描かれた越後屋。
三越百貨店のポスター。一番左の「全館落成」に描かれている場所がまさにここ。歴史を感じます。
「みつこしタイムス」という三越の小冊子です。可愛い!
日本橋三越の建物は重要文化財になっています。大理石には巨大なアンモナイトが!!

明日から展示内容が変わるようですが、とても見応えがあって、良いイベントでした。さすが、本物は違うな。そんなところでVRを上映して頂き本当に感謝です!

謹賀新年

新しい年になりました。今年もよろしくお願いします。

昨年開催致しましたVRイベント江戸時空「日本橋編」の再上映が決まりました。

開催場所:日本橋三越本店 本館1階 中央ホール

開催日:1月17日~19日(サポート時間:11時~17時or18時)

参加費:無料  座席数:2席

当時の江戸の街並みから越後屋の散策をお楽しみください(約8分)

江戸VRのイベントを準備中

中村の3DCGをVRにしたイベントを準備中です。

おしゃれなカレッタ汐留のEJEVARを江戸の空間にします!

江戸時代の日本橋、裏長屋、吉原、そして江戸城御殿の内部をVRにしました。かなりクオリティの高い作品で、内容も濃く出来ていると思います。ナレーション付きで江戸をわかりやすく解説します。

その分制作に時間が掛かっておりまして、本当は春の予定が夏になり、秋も近づく頃やっと実現の目処が立ってきました。

初めて本格的なイベントの開催をするので「あれもこれもやりたい」と「あれもこれもやらなきゃ」とバタバタしております。V広報活動も初なので戸惑う事ばかりです。

でもサポートしてくださる皆様のお陰でどうにか近日中に開催のお知らせが出来そうです。

NFTその後

NFTへの出品から2週間経ちました。NFTをマーケットプレイスへ出品しても自分で宣伝しないと知ってもらうことはできないので、出品したらTwitterとInstagramで告知しなければいけません。

このブログ以外SNSはやって来なかったので、これが意外と大変。毎日投稿して他の方の投稿を見てせっせとフォローしたり、いいねつけたりして、作品を見てもらわないといけません。初めは良かったのですが、1週間くらい経つとすでにSNS疲れ。

NFT界隈は結構商売っ気が強いし、POPな作品が多いので、なかなかその中に入っていくのは厳しいと実感しております。なんだか、売る事がメインになってしまって、それよりももっと大切なことを失いそうです。

良い作品ならいつか誰かが欲しいと思ってくれるだろうと気軽に気長に構えて行かないといけませんね。まだ2週間ですし。そして色々試行錯誤しながら自分達にあったNFTのやり方を見つけていきたいと思います。

日本橋通り 
道路の真ん中に屋台が並んでいました。車がないから大丈夫。

新撰銘酒寿語禄

ざっと75個もの酒樽が並んだこちらの絵は江戸時代末の江戸で愛された銘酒双六です。日本酒老舗探しには格好の資料!と言うことで調べてみました!

双六なので、右下の樽が「振り出し」。中央の、「一御酒百駄」が「上がり」です。江戸時代の双六は、どうやって遊ぶの?ほんとにこれで遊んでたの?って思いますが、とりあえず、デザインとしてこの双六の形態が好まれたことは確かなようですね。

新撰銘酒寿語禄
江戸時代末期 作・梅素亭玄魚
縦71.0㎝×横75.0㎝

右端の提灯に「下り酒問屋」左の提灯には「地回り酒問屋」と書いてあります。下り酒は、関西地方から船で下って江戸に入る酒、地回り酒は江戸近郊の陸路で江戸に入る酒の事です。上に松飾りがあるので、正月に酒問屋が宣伝用に配ったのかもしれません。

この75樽の中から、現在も残っている酒蔵はどれくらいあるのかな〜と調べてみました。双六なのでどうやらこの樽のは酒の名前ではないのかも?というものもあるし江戸の文字は読めないし、苦戦しました。ネットでの検索なので定かではありませんが、22銘柄、見つけました。

一番上右の「正宗」と「江戸一」は1625年創業の桜正宗の銘柄です。「正宗」は清酒の代名詞でした。左から3列目の「旗頭」は文政元年1818年創業の黄金色酒造と思われますが、こちらは焼酎なんですね。焼酎も美味しい。その隣「龍神」は群馬県の龍神酒造と思われますが、蔵元の詳しいことが分からなかったのですが、お酒は美味しそうです〜。

上から2段目右から3列目の「寿海」は沢の鶴で1840年頃から作り続けている銘柄だと思われます。『♪さわ〜あの〜つ〜る〜』のCMでお馴染みですが老舗だったんですね。その隣の「日本橋」(橋が絵になってます)は1805年創業の横田酒造。埼玉県です。「日本橋」の銘柄は創業者が日本橋の酒問屋で働いていたところから付けられました。左から4番目「白鹿」は寛文2年1662年創業辰馬本家酒造です。江戸時代の看板に「宜春苑 長生自得千年寿 白鹿」と書かれていたそうですが、ここにもそのままのコピーが書かれています。

上から3段目左から4列目の「福寿」1751年創業の神戸酒心館で13代にわたりこの銘柄を作り続けています。すごい!同じく3段目の右から2番目「高砂」は1830年創業の富士高砂酒造と思われます。

4段目、一番左「岸の」は1789年創業の井上酒造と思われます。左から2列目は剣菱ですね。このマークは目立ちます。企業マークの重要性を感じます。現在も現役バリバリですね。その剣菱の一つ飛ばして右は「相生」は岩手県の1829年創業、わしの尾酒造。

5段目中央、上がりの下の「白雪」は天文19年1550年創業の小西酒造です。清酒発祥の地、伊丹にあり、現存する最古の清酒銘柄です!隣の「丹頂」は沢の鶴にこの銘柄のお酒があるので、沢の鶴でしょうか。その隣「」は寛保3年1743年創業のおなじみ、白鶴です。さらにお隣、右から2番目「鶴齢」(鶴が絵です)は享保2年1717年創業の青木酒造。コメどころ新潟県魚沼です。

6段目右から2列目は寛文5年1665年創業の盛田だと思われます。銘柄は読めませんでした、、、。

7段目一番左「雲龍」は天保10年創業の山星酒造と思われますがこの銘柄はもう作られていないかも、、、。「末廣」は嘉永3年1850年創業の末廣酒造。福島のお酒の飲み比べの時にも紹介しました!

8段目、一番下の段の左端「志ら梅」は岩手県の元禄時代創業の志ら梅酒造と思われますが、詳しいことは分かりませんでした。中央の「力士」は寛延元年創業の釜屋。埼玉県の蔵元で、現在でも「力士」の銘柄は販売してます。その隣「万上」はあのマンジョウ本みりんの万上です。文化11年には販売され大人気になりました。みりんは発売当時は甘いお酒として飲まれていましたが、江戸中期から料理に使われるようになりました。1925年に野田醤油(現在のキッコーマン)と合併され、現在でもマンジョウ本みりんは製造販売されています。

他にも現存する蔵元があるかもしれませんね。あと、読み間違いとか、同じ銘柄で蔵元が違う、とかあったらごめんなさい。そして、江戸の人は本当、酒好きですね〜。とりあえず、あとは味見だけ!どこから試そうか迷います!!

熈代勝覧

「熈代勝覧」複製絵巻を見に行ってきました文化2年(1805年)神田今川橋から日本橋までのおよそ七町(760m)を描いた絵巻物です。ベルリン国立アジア美術館収蔵の作品ですが、東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前」駅、地下コンコース内に約1.4倍に拡大した複製画を展示しています。

東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前」駅 地下コンコース内
(日本橋三越本店本館 地下中央口付近)
全体サイズ 長さ16.8m×幅1.53m原画(長さ12.3m、幅0.43m)の絵画部分(長さ10.55m)を約1.4倍に拡大
地下通路ですので誰でも気軽に見れます。

こちらは洛中洛外図のように詳細に江戸の様子が描かれています。作者は不明ですが、浮世絵師のタッチなので、当時の有名な浮世絵師の作品のようです。浮世絵と言ってもパースも比較的しっかりとしていて人物描写も漫画のようで現代人でも見易いです。

画質が悪く見にくくて申し訳ないです(>_<)
地上に上がると現在の日本橋なので、是非見に行ってみてください。

文化2年当時の1軒1軒の商店の様子や、さまざまな仕事をしている職人、町人、武士、屋台、ボテ振り、籠屋などなど、犬もたくさん描かれ、江戸の繁栄期の歴史的資料としての価値とともに、風景は精密に、人物は一人一人が生き生きと描かれていて絵画としても素晴らしい作品です。

江戸は女性が男性の半分しかいなかったそうですが、こちらの絵画も圧倒的に男性が多いですね。大勢の人が集まり、日本橋のたもとの魚河岸はラッシュ並みの混雑です。これは喧嘩も起こるかも、ってしっかり喧嘩してる男の人も描かれています。

小学館から熈代勝覧の本が出版されています。
詳しく説明されているので鑑賞用としても楽しいですし、
江戸文化を簡単に学ぶことも出来ます。

『熈代勝覧』の日本橋 (アートセレクション) [ 小澤 弘 ]

価格:2,090円
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感想(5件)

表通りの2階建ての瓦屋根の商店がズラっと並んだ街並みはきっと美しかったんだろうな〜と想像します。現在川越にも明治時代の建物ではありますが、蔵造の街並みが残っていますが、駅からだんだんと近いてビルの先に蔵造の建物が見えてくると、良い意味での違和感があり、ワクワクします。元々はそのような風景が江戸の町だった訳ですね。

ヨーロッパの古い街並みで、同じ色の壁と屋根の、お伽話に出てくるような可愛らしく美しい街が残っておますが、それと同じように、江戸も美しかったに違いないと思います。

こちらの作品は「熈代勝覧 天」とあるので、「地」もしくは「地・人」と、2巻ないしは3巻の作品だと思われていますが、残念ながらまだ発見されていません。ドイツでこの作品が見つかった時も始めは中国美術だと誤解されたそうなので、ヨーロッパにあった場合、よくわからない絵画としてどこかの個人宅の倉庫に眠っているかもしれませんね。でも日本にあったら空襲などで焼けてしまった可能性もあるので、ヨーロッパにあったほうが、見つかる可能性は高いような気がします。