【初心者でも楽しい!浮世絵の見方】北斎漫画に見る『かわいい』と『面白い』の関係〜北斎漫画についてその3〜

【初心者でも楽しい!浮世絵の見方】北斎漫画に見る『かわいい』と『面白い』の関係〜北斎漫画についてその3〜

[Fun even for beginners! How to appreciate Ukiyo-e] The relationship between “cute” and “funny” in Hokusai Manga ~ About Hokusai Manga Part 3 ~

北斎漫画は北斎の技術センスユーモアが詰まっています。今回は『かわいい人』をピックアップしてみようと思います。

初編 お坊さんの真似をしている一般人。大きい口で一生懸命なのがかわいい
三編 お米の収穫。籾殻を取ろうとしているのかな?下の人のザルに入ってないよ、、、。
六編 武術の稽古を見ている人。ふむふむ。頑張ってるな〜。真一文字の口がキュートです。
八編 肩凝ってる?マッサージしてやるよ。う、イテテ!マッサージしている人の満足げな顔がかわいい。
八編 縁台でうつらうつら、、。まんまるお腹が可愛いです。
九編 このくらい重くないよ〜。ヒョイ。ポーズがかわいい。
九編 久しぶりの甲冑だからな〜、どうやって着るんだっけ?体型と甲冑が似合わない、、。


作品を見ているうちに、『かわいい』と感じる人の絵はちょっと滑稽でアンバランスな人だということに気がつきました。人が『かわいい』と感じるものにはどこか『滑稽さ』があるのではないかと思います。バランスが良く美しいと「かっこいい」になるのでやはり滑稽さ、アンバランスさは『かわいい』の一要素であるようです。作品を選んでいて、かわいい人だか面白い人だか分からなくなりました、、、。
唐突ですが、私はモルモットを飼っています。モルモットは極端に足が短くコロコロと太っています。足が長くすらっとしているボルゾイ犬やウマはかっこいいとなりますが、モルモットにかっこいい要素はほぼありません、、、。でもアンバランスで滑稽な姿がたまらなく可愛いのです!

九編 赤ちゃんのお尻。いつの時代も赤ちゃんはかわいい。
十編 みんなで踊っています。お祭りかな。夢中になっててかわいい!
十五篇 提灯をかざしている人。仕草と、ドヤ顔がかわいい。
角隠しをしたお嫁さんをおぶっているのはお婿さん。照れてるお嫁さんと優しい顔のお婿さん。幸せ溢れてかわいい。

北斎漫画は面白い人の絵もたくさんあるので、面白い人とかわいい人の境界線に悩みました。北斎は『かわいい』と思って描いたのか、『面白い』と思って描いたのかは分かりませんが、色々な仕草の人を描いている北斎は人間を愛情を持って観察していたんだろうと思います。

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【浮世絵の見方】北斎漫画の『かわいい動物』から見る江戸から続く「かわいい文化」〜北斎漫画について〜その2〜

【浮世絵の見方】北斎漫画の『かわいい動物』から見る江戸から続く「かわいい文化」〜北斎漫画について〜その2〜

How to Appreciate Ukiyo-e: Seeing the “Kawaii Culture” that Has Continued Since the Edo Period Through Hokusai Manga’s “Cute Animals” ~About Hokusai Manga~Part 2~

葛飾北斎の代表作・北斎漫画から『かわいい動物』の絵を紹介します。
北斎はあまり動物の絵を描いていません。北斎漫画でも人の絵の方が圧倒的に多く、動物は膨大な作品から見ると、ほんの少し、といった感じがします。動物の中では馬や鳥、晩年には竜(動物とは言えませんが)をよく描いていましたが、そちらは今回は除外して、身近な可愛い動物の絵を集めました。

猿。初編より。手長いですね。ぬいぐるみみたい。モフモフ感が可愛い。
てん。二編より。おーい、って呼んでるみたい。しっぽがもふもふ
子犬。4編より。ころころして可愛い。
子犬。4編より。猫にも見えます。コロコロ。
虎。十三編より。空を飛ぶ夢見る虎って感じですね。目が可愛い!
りす。十四編より。もふもふ。チョロチョロ動き出しそうで可愛い!
唐犬。なんとも言えない情けない表情が好きです。温かさを感じます。
猪。十五編より。飛んでるのか、砂地を走っているのか、楽しそう。表情がかわいい!
猿。十五編より。小猿かな。丸くて可愛い。
猿。十五編より。何か見つけたのかな?仕草が可愛い!

いずれもモフモフ感があって可愛いですね。「かわいい」という言葉には単に形状が『かわいい』というだけでなく、『愛らしい』が含まれていますから、北斎の温かさを感じます。多産家の北斎にしては作品点数は少なめですが、身近な動物に愛情を込めて描いていました。

The word “cute” doesn’t just mean that the shape is cute, it also means that it is adorable, so you can feel the warmth of Hokusai. Hokusai was a prolific artist, but he produced a relatively small number of works, but he painted familiar animals with love.

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浮世絵に描かれた江戸時代の相撲

浮世絵に描かれた江戸時代の相撲

Sumo in the Edo period depicted in ukiyo-e

鬼面山谷五郎 出羽海金蔵/葛飾北斎筆(春朗)
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

日本の相撲の歴史は古く、古事記(712年)や日本書紀(720年)の中にも力比べの試合の様子が書かれています。神事や祭りとして行われ、伝統的な武道の一つです。江戸時代も相撲の人気は高く、人気力士の姿が浮世絵に描かれました。その一部をご紹介します。

荒馬・鴻ケ峰/勝川春英筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
谷風・江戸ヶ崎・柏戸/勝川春好筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

大きな力士の姿は画面いっぱいに描かれています。現在でも聞かれる名前も見られます。

谷風・瀧ノ音/勝川春英筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
梶浜・陣幕/勝川春英筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

両国橋を渡る力士一行。周囲の江戸の人たちよりも倍位大きいですね!浮世絵はデフォルメしていますが、実際に一般の人よりもとても大きかったのでしょう。現在もお相撲さんに会うとビックリするくらい大きいですよね。

両国勧進大相撲晴天大當繁昌之圖/勝川春章筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

赤沢山の近隣の武将が狩猟の後に行った余興としての相撲。武士の楽しみです。

赤沢山の相撲 3枚続 左/勝川春章筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
赤沢山の相撲 3枚続 中/勝川春章筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
赤沢山の相撲 3枚続 右/勝川春章筆
江戸時代・18世紀
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

北斎漫画にも描かれています。お茶目な力士。

北斎漫画 葛飾北斎
The New York Public library digitalcollections

当時、相撲と関係の無い分野でも番付表を作って宣伝をしていました。温泉番付やグルメ番付などなど、こちらは芝居番付。庶民に相撲が人気で番付表は分かりやすく、宣伝に効果的だった証拠です。

芝居番付 寛政七年卯霜月 都座/鳥居清長筆
江戸時代・寛政7年(1795)
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)

木々康子著「春画と印象派〜”春画を売った国賊”林忠正をめぐって」

木々康子著「春画と印象派〜”春画を売った国賊”林忠正をめぐって」

木々康子著「春画と印象派〜”春画を売った国賊”林忠正をめぐって」を読みました。林忠正は筆者の義祖父に当たるそうで、明治時代にパリで日本画を広めた画商です。

印象派の画家達が日本の浮世絵に多大な影響を受け、ヨーロッパの美術界が激変したことを知る人は多いですが、その陰に林忠正(はやしただまさ)という美術商(当時は美術商という言葉は無く、「骨董屋」です)がいたことはあまり知られていません。なぜなら、国の恥ずべき絵画=春画をヨーロッパに持ち出し売った、「国賊」とされていたからです。

「春画と印象派」2015年 筑摩書房

今回読んだ「春画と印象派」では林忠正が「北斎漫画」や「富嶽三十六景」などの有名な浮世絵とともに春画も大量にヨーロッパに輸出し、それが印象派の画家たちに多大な影響を与えた事が書かれています。印象派の画家達は、北斎や歌麿らが描いた春画を見ています。そして春画などの浮世絵を求めるときは林忠正を訪ねました。

当時西洋画で裸の女性を描くときは必ず女神や聖女など、神格化された人でないと描けませんでした。普通の女性の裸体を描くのはいけないことだったのです。ですが、普通の男女や普通の夫婦を描いた春画の影響を受け、マネが「草上の昼食」で普通の女性が裸体でいるシーンを描きました。洋服を着ている男性の横で全裸の女性がいるのは不思議な構図でよく分からないな、と常々思っていましたが、これは西洋の戒律を破る革新的な絵画だったのですね。まあ、全裸の女性にきちっとしたスーツの男性を描くより、春画の方がよほど自然だとは思いますが、、、。

春画の本も沢山出版されています。現在は無修正で出版可能になりました。版画ではなく肉筆の春画もあります。肉筆はさらに美しいです。

また、ヨーロッパはキリスト教の国で戒律が厳しく、特に女性は男性にとって性欲を掻き立てる「」とされていたため、抑圧されていたのに対し、日本の女性の方が自由であり、性=悪ではなかった。そのため春画が描かれ生の喜びが描かれました。(きっとキリスト教圏では悪魔との交わりになってしまったのでしょう、、、。)また、現代は日本と比べてヨーロッパの女性の方が社会的地位が高い人の割合が多いのは、歴史的に抑圧されていた反動からフェミニズム運動が起こり、女性自らの手で地位を獲得した結果です。対して日本の女性は昔から精神的に抑圧されていなかったため、大きなフェミニズム運動が起きにくい、という背景があるということをこの本で学ばせていただきました。

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日本人が浮世絵の価値を理解でなかったために世界に散逸してしまいましたが、林忠正のおかげで世界で日本画と浮世絵が保護されていたのだと思うと林忠正と諸国のジャポニズムコレクターに感謝しか有りません。また、林忠正は数々の日本画とともに膨大な印象派のコレクションもあり、日本で美術館を開きたかったようですが、残念ながらそれが実現することはありませんでした。当時の明治政府の理解が全く得られなかったからです。残念ではありますが、理解を得られない日本に持って帰って来なくて正解だったのかもしれません。

パリ万博でも貢献し、日本美術の素晴らしさを世界に広めたにも関わらず、「国賊」として長らく歴史の闇に葬られていた林忠正の功績はもっと知られるべきだと思います。さらに現在でも春画を展示するのは大変なようで、先日の吉原展でも展示されず、未だ春画の価値が認められないのでしょうか?

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印象派の作家達の時代背景と春画から受けた影響など書かれていて勉強になりました。林忠正は日本の芸術を世界に広め、日本人で初めて世界を相手にビジネスを行った一人であることは間違い有りません。

この本で改めて林忠正の功績を学ぶことができましたが、私が林忠正を知るきっかけになったのは原田マハ著「たゆたえども沈まず」。この小説はゴッホを主役とした話ですが、林忠正との交流が描かれています。こちらは小説ですので、どこまで史実かは不明ですが、あの時代に芸術の中心地パリで活躍した日本人がいるんだ、と衝撃でした。ゴッホの苦悩の人生も書かれているのでおすすめの一冊です。

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広尾にある日本画の美術館〜山種美術館

広尾にある日本画の美術館〜山種美術館

先日山種美術館に行ってきました。渋谷区広尾にあるのですが、恵比寿に用事があったので恵比寿から徒歩で行きました。恵比寿駅からでも10分程度で行けますし、駒沢通り沿いなので迷うこともありません。アクセスは◎!


山種美術館は一見普通の企業が入っているビジネスビルのような建物の1〜B1階にあります。都内の私設美術館は、ここにあったんだ!という感じのビルの中にあることが多いですよね。

全国初、日本画専門の美術館として1966(昭和41)年に開館してから60年近く経ちます。山種証券(現SMBC日興証券)の創業者の山崎種二氏が設立してくれたそうです。公立の美術館・博物館は沢山ありますが、こういった個人や企業の美術館の役割も大きく、名品を沢山保護展示してくれるのは本当にありがたい限りです。


今回は「東山魁夷と日本の夏」展に行ってきました。じっくりと東山魁夷の作品を鑑賞したのは今回が初めてですが開催終了日の前日に行ったので混んでいました。

東山魁夷作「緑潤う」1976年 みずみずしく静謐な作品。青の霞がかったような表現が心に沁みます。

見たいと思っていた作品「年暮る」も見れて満足です。雪の日のシンとした静けさと美しさに魅了されました。
私は江戸時代の絵画が好きなので、明治以降の日本の絵画は無知です。西洋画からの影響が強く、西洋画としては未熟で、日本画としても何か欠けてる感じだと思っていたのですが、本当に私の無知のせいなのだと痛感しております。先日のTRIO展でも思ったのですが、大きく時代が動いた中で、作家がもがき苦悩しながら新しい表現を見つけ生み出された作品は素晴らしい物も多く、見応えがありました。

また、展示作品のほとんどが山種美術館の所蔵というのも素晴らしいですね。日本の名画を保護している重要な美術館の一つです。美術館の面積的にはあまり広くはありませんので、正直「もっと観たい!」という感じでした。

ほとんどの作品が写真撮影が禁止されていたので、写真で紹介できないのが残念ですが、現代の作家さんの作品も素晴らしかったです。京都絵美(みやこえみ)氏の「ゆめうつつ」(2016年Seed山種美術館日本画アワード大賞受賞作品)という、うたた寝をしていてまさに今、目が覚めたといったシーンの女性の絵画です。切なく美しく優しく、魅入られてしまいました。新しい作家さんを発見した感じで嬉しくなりましたが、家に帰ってから調べてみたらすごい人で、現在の日本画壇を担う御一人でした。東京で展覧会を開催されたら是非鑑賞に行きたいと思います!

京都絵美公式HP  HPで素敵な作品が見られます!

山種美術館公式HP 

皇居三の丸尚蔵館 一部開館中

皇居三の丸尚蔵館 一部開館中

皇居三の丸尚蔵館に行って来ました。改築工事中なので当分行けないと思っていたら、一部開館しているんですね。自分の情報がアップデートされていませんでした、、、。ということで現在開催中の「いきもの賞玩(しょうがん)」展に行って来ました。ちなみに賞玩とは「そのもののよさを楽しむこと。珍重すること。」(goo辞書より)です。

皇居の中にあります
大手門を入ってすぐです。皇居見学の観光客もたくさんいます。
大手門の中。階段を上がると塀の下に敵を返り討ちするための穴が空いています。

三の丸尚蔵館は皇室所蔵の宝物を保存管理、展示している博物館です。名品の数々があります。数年前に尚蔵館の作品が国宝になって話題になりましたね。尚蔵館は宮内庁管轄なので、国宝に指定しなくてもきちんとした管理がされている、と言う理由で国宝指定をしていなかったのですが、管理が独立行政法人国立文化財機構に移管されて一部国宝になりました。有名なのは狩野永徳の「唐獅子図屏風」や伊藤若冲の「動植綵絵」などがあります。国宝になったニュースの記事はもう3年前になるんですが「国宝指定」に書いてあるのでご覧ください。

山口素絢(やまぐち そけん)「朝顔狗子図」さすが円山応挙の弟子。応挙の絵だと思いました。期待通りのモフモフのワンコです!

今回の展覧会は尚蔵館所蔵の作品の中からいきものをテーマにした作品を集めて展示しています。最近、可愛い日本画の動物は人気ですよね。もふもふの犬とか擬人化した猫とかイロイロ。
平安時代の書画に始まり20世紀、さらに海外からの献上品まで幅広く展示されています。身近にいる動物達は生活を癒し楽しみを与えてくれ、作品となって目を楽しませてくれます。古代から現代まで永遠に好まれるテーマの一つですね。絵の中に脇役として描かれた動物に目が行ってしまいます。

長恨歌絵巻 下巻(作者不詳)江戸時代 細密で美しい。絵巻は楽しい。
長恨歌絵巻 下巻(作者不詳)江戸時代 鶴や鴨がいますね。

現在尚蔵館は改築工事中で一部開館なので、2フロアでの展示でした。正直物足りない。もう少し見たかったですが、全館オープンする予定の来年まで待ちましょう。展示数が少ないのでその分1000円と割安になっています!コンパクトながらも若冲の国宝「動物彩絵」のうち「池辺群虫図」も見れます。

12代西村總左衛門「刺繍水中群禽図額」 明治32年 刺繍、すごいです!!とても大きな作品。パーツしか撮るのを忘れてしまいましたが、全体も上品で素敵です。刺繍の最上級品だとは思いますが、刺繍の立体感や触感(触れませんが)と絵画表現が合わさるとこんなにパワフルで素晴らしい作品になるんですね。
加藤友太郎「玉蜀黍画花瓶」明治34年 姿も絵付けも美しい。骨董にハマるおじさんの気持ちが分かります。
工芸指導所「磁石応用四季草虫図衝立」昭和9年 蒔絵に虫が!!拡大したのでピンぼけですいません、、、ピンぼけだと余計本物の虫がついてるみたい、、、。

写真を撮り忘れてしまったのですが、沈 南蘋「餐香宿艶図巻」も展示されていました。江戸時代に当時の絵師達に多大な影響を与えた作家です。素晴らしくて沈 南蘋の作品をもっと沢山見たくなりました。

それと会期前半は岩佐又兵衛の小栗判官絵巻も展示されていたんですね、、。見そびれてしまった、、、。

いきもの賞玩」展は2024年9月1日までです。その後も皇居三の丸尚蔵館の貴重な宝物が鑑賞できる展覧会が続々と開かれますので公式HPでチェックしてみてください。また、国立近代美術館とも近いですし、出光美術館など皇居周辺には美術館が沢山あるので巡ってみるのもオススメです!

皇居三の丸尚蔵館公式HP

「いきもの賞玩」展 公式HP

TRIO展〜東京国立近代美術館

TRIO展〜東京国立近代美術館

現在国立近代美術館で開催中の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展に行ってきました。『見て、比べて、話したくなる。』をテーマに、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のモダンアートコレクションの中から共通点のある作品でトリオを組み、構成するという展覧会です。20世紀初頭から現代までの110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品で34のトリオが組まれ、それぞれを見比べながら鑑賞できます。結論から言うととても見応えがあって面白い展覧会でした。

まず入ると佐伯祐三の「郵便配達夫」がお出迎えです。有名な絵画ですが、実際に鑑賞したのは初めてでした。力強くて荒削りなタッチだけどオシャレ。パリだからかしら、、、。結構好き。

佐伯祐三「郵便配達夫」

東京国立近代美術館でのTRIO展は8月25日までなのでこの日(8月18日)は結構混んでいました。二重に人がいる感じ、、、。絵の目の前で見るために列に並んでいると時間がかかるので、1〜2歩引いた場所から眺め、気に入った作品は隙をみて近くに行ったりしながら鑑賞しました。また、たくさんの作家のたくさんの作品があるので惹かれた作品を写真に残し、知らない作家さんは後で調べることにしました。

 河合新蔵「道頓堀」 道頓堀がこんなに美しかったとは、、、。
藤田嗣治(レオナール・フジタ)「五人の裸婦」色使いと世界観、印象派っぽくもあり日本画っぽくもあり、美しいです。
岡本太郎「コントルポアン」こういった感じの作品も作られていたんですね。爆発して無い。coolです。
フランソワ・デュフレーヌ「4点1組」街に幾重にも貼られていたポスターを剥がして裏返してキャンバスに貼り付けた作品です。面白い。
佐伯祐三「ガス灯と広告」上のポスターを絵にするとこんな感じなのかな。パリの雑踏も感じられます。
有元利夫「室内楽」色、空間、モチーフ、どれと言われても困るけど好きです。
前田藤四郎「屋上運動」1931年の作品。独特の色合いとか影とかポーズとか面白い。
エル・リシツキー 石版画集 『太陽の征服』 より 「スポーツマン」「 喧嘩を売る男」「老人(歩後退する指導者)」「墓掘り人夫」「新人類」
暗くなってしまいましたが、実物はもっと輝いています。
イヴ・クライン「青いヴィーナス」久しぶりの大好きなイヴ・クライン。美しいインターナショナル・クライン・ブルー

TRIO展を楽しんだ後、「MOMATコレクション」展も鑑賞して来ました。所蔵作品展ですね。特別展のチケットでこちらも鑑賞できます。こちらにも名作がたくさんあり見応え十分ですが、キリがないので、1点だけご紹介します。

ソル・ルウィットの「ウオール・ドローイング#769」です。3階から4階にかけて吹き抜けになっている「建物を思う部屋」にあります。黒板なのか黒い紙なのかそこにチョークで描かれています。ソル・ルウィットのアイデアをドラフトマンが製作するという製法です。作曲家と演奏家のような関係性で、両者によって作品が完成するそうです。黒い壁に囲まれているにも関わらず、圧迫感が無く、心地良い空間でした。ちょっと奥まったところにあるので気が付かない方が多いのか、人がほとんどいませんでした。ぜひ来館された方は見つけてください!

3面が作品に覆われています。
それぞれの番号を組み合わせると出来るようです。まさに楽譜。

今回、日本人のモダンアートをたくさん見ることができました。素晴らしい作品を見つけることができて大満足。当日の朝、他の予定を変更して行ったのですが、行って良かった〜!

8月25日までが東京国立近代美術館、そちらが終了後、2024年9月14日(土曜)〜12月8日(日)まで大阪中之島美術館で開催されます。詳しくは公式サイトをご覧ください。

TRIO展 公式サイト

東京国立近代美術館公式HP

大吉原展〜東京藝術大学美術館

大吉原展〜東京藝術大学美術館

東京藝術大学美術館で開催中の大吉原展に行ってきました。

吉原を題材にした絵画を中心に展示されています。浮世絵、肉筆画と充実した展示でした。また、精密に制作された模型も見応えがありました。
特に美しかったのは肉筆画です。吉原というと浮世絵のイメージがあったので、大きなサイズで美しく彩色された作品に魅入られました。看板になっている絵も喜多川歌麿の肉筆画「吉原の花」という作品で、これを見れただけでも行った価値があると思いました。歌麿の作品の素晴らしさを再認識しました。

またこれだけ纏まって吉原の絵画が見られたのも資料的にも面白く吉原の世界を堪能できました。もちろん図録も購入し、今後の活動に活かしたいと思っています。これだけ纏まった書籍ってなかなかないですよね。展覧会の図録はほんと助かります。


良い展覧会でしたが、春画が展示されていなかったのが意外でした。春画展では無いものの、吉原と春画は切り離せないと思うので春画も展示して欲しかった。といっても展示自体が難しいのかもしれませんね。18禁にするなどの配慮が必要になるのかもしれません。芸大美術館という施設ですし、やはりまだまだ春画の展示は難しいのかな。

東京藝術大学美術館公式HP

写真で愉しむ三越アーカイブス

写真で愉しむ三越アーカイブス

1月17日から日本橋三越本館1階中央ホールにて「写真で愉しむ三越アーカイブス」を開催しています。

こちらのイベントでVR江戸時空「日本橋編」を上映していただきました。1月17日〜19日までの3日間でしたがたくさんの方にご覧頂き、ありがとうございました。また、まさにここ、越後屋で上映して頂き感激です!日本橋の方々に見て頂けて本当に嬉しい限りです。

「VRのポップ作る」と言われていたので、え?そんなしょぼいの?って思っていたら、こんな上品なデザインのパネルでした!これはポップじゃ無い、、、。
VRでイベントの様子が見れます!まりんちゃんの振袖姿が可愛い💕

今回の上映会は株式会社EJE様にお任せだったので、VRゴーグルで2席設けている、ということ以外分からず、どのようなイベントでどのように展示されているのか、会場に行くまで知らなかったので、ちょっとドキドキでした。2席だし隅っこの方で地味な展示なんだろう、と思っていたら、中央ホールってあの有名な三越の階段のあるスペースだったんですね。流石の三越!上品で格式高く、驚き、というか感激しました!

越後屋の看板。「現金」ではなく「現銀」なんですね!庶民は銀を使っていた、ってことですね。

メインの展示は三越の歴史を語る浮世絵やポスターなどで、浮世絵好きの私は、まさかここで浮世絵鑑賞ができると思っていなかったのでラッキーでした!さらにテンションを上げながら越後屋の貸傘のレプリカに感激し、明治〜昭和のポスターや雑誌など、貴重な作品を見れて展示会として大満足でした。

越後屋の貸傘。これをお得意様に貸してたんですね。お客にとってはステイタスシンボルです。有名ブランドの紙袋を持つのと同じですね。
江戸時代の浮世絵に描かれた越後屋。
三越百貨店のポスター。一番左の「全館落成」に描かれている場所がまさにここ。歴史を感じます。
「みつこしタイムス」という三越の小冊子です。可愛い!
日本橋三越の建物は重要文化財になっています。大理石には巨大なアンモナイトが!!

明日から展示内容が変わるようですが、とても見応えがあって、良いイベントでした。さすが、本物は違うな。そんなところでVRを上映して頂き本当に感謝です!

歴史CG作家中村宣夫HP
たくさん作品をご覧になりたい方はこちらから。
江戸城、日本橋、長屋、吉原などなどご覧いただけます。

熱海にある美しい美術館 MOA美術館

熱海にある美しい美術館 MOA美術館

この夏、久しぶりに熱海へ温泉旅行に行ったので念願のMOA美術館に!

岩佐又兵衛がある!という事にしか興味が無かったので、どんなところにあるとか良く知らずに行ったのですが、行ってびっくり、というか行く途中でびっくり!!熱海の山の上、しかも温泉街からは細くて急な山道を行かなければならず、、、。クネクネ曲がっているし、少し怖かったです。他のルートもあったのかも知れませんが、温泉街に出るには多分細くて急な坂道を通らないとダメだと思います。熱海が坂の街だから仕方ないですね。安全運転で行きましょう!

肝心の美術館ですが、とても美しい美術館でした。なんと言っても山の上なので眺めが良い!窓からの景色が既に絵画でした。おすすめの観光スポットですね。

鎧塚氏のレストランも入っていて、まさか熱海で、一流パティシエのケーキが食べれるなんて!貴重な体験!美味しかったですよ。

秀吉の金ピカの茶室も再現されていました!

今回の展示は浮世絵で、「北斎 The Great Wave × Digital」を開催していました。という事で、見たかった又兵衛の絵巻は見れなかったのです、、、(泣)。常設展示はしていないんですね。でも又兵衛風の屛風と浮世絵が見れて良かったです。北斎も大好き!

こちらの美術館はお庭も素敵だそうですが、今回は時間がギリギリに入ったので、お庭が見れず、残念でした。

又兵衛かな〜と必死に見たのですが、違うかも。毒さが足りない。
こんな大胆な構図の屏風も好きです
美しい肉筆浮世絵

オマケですが熱海の花火は見事でした!ホテルの屋上から見ました。熱海の街が花火に飲み込まれそうです

熱海の花火大会は有名ですね。夏休み期間は毎週、他の季節も花火大会が開催されているので是非その日に合わせて行きたいです。詳しい日程は毎年変わりますが、下記公式サイトで調べられます。 

あたみニュースHP

また温泉入りに行きたいなぁ~。

MOA美術館公式HP