庶民の味 江戸時代の「江戸前寿司」

私は昭和生まれですが、当時の小学生の好きな食べ物といえば、カレーやハンバーグ、コロッケなどが上位を占めていました。平成生まれの子供たちはお寿司が1〜2位になっているそうですね。今時の子は味が分かるんだな〜と思いましたが、それ以上に昭和の時代は寿司は高級品。回らない寿司屋しかなかったので、特別な日にしか食べさせてもらえなかったけれど、今はファミレスと同じ感覚で回転寿司に行けるし、回転寿司でも十分美味しいお寿司が食べれるようになりました。

昭和からさらに時代を遡って、江戸時代はお寿司ってどんなだったのでしょう。

元々は関西の鮒寿司が「すし」でした。魚とご飯を樽に交互に入れて、半年から1年置いて熟成させると酸味が出ます。その発酵した酸っぱい、「酸し」が原型です。今は「寿司」「鮨」「鮓」などと表記しますね。江戸では文化文政頃(1800年頃)、深川の「松すし」や両国の「与兵衛鮨」が出来て、この頃に江戸前の握り寿司が出来たようです。

握り寿司の屋台。
大通りの真ん中や十字路にはこうやって屋台を設置しても大丈夫だったそうです!
車の無い、のんびりした時代ですね。

にぎり寿司の立ち位置は今の回転寿司に近いかもしれません。屋台で売られている、庶民の味でした。シャリは今よりも多く、1貫がおにぎりサイズ。2〜3貫食べたら満腹になりそうなくらい大きかったそうです。シャリが多いのはなんだかな〜って感じですが、魚はアジやコハダなどの近海の魚、もちろん採れたて江戸前!美味しかったんだろうな〜。港町で食べる魚介類は新鮮で美味しいですが、江戸ではそれが毎日食べられたわけですね。

ちなみに、現在一番人気のマグロの寿司は昭和の戦後からの話で、江戸時代には寿司としては食べられていませんでした。マグロは一番下等な安い魚とされていたようですが、普通のおかずとしては食べられていて、おかず番付には「マグロから汁」「マグロきじ焼き」などが載っています。当時は加熱調理して食べていた様です。どんな味だったのでしょうか。マグロは刺身じゃ無くても美味しいですからね。さらに、安くて庶民の味方。美味しそう。食べてみたい!

一口に寿司と言っても、色々あって、稲荷鮨や、鯖を背開きにして酢飯を詰めた鯖鮓、海苔巻き、コハダの鮓売りもいて、日本人は粗食と言われていますが、意外と豊かな食生活を送っていました。

歴史CG作家中村宣夫HP
たくさん作品をご覧になりたい方はこちらから。
江戸城、日本橋、長屋、吉原などなどご覧いただけます。

遊郭について〜その6〜岡場所

遊郭について〜その6〜岡場所

吉原遊廓は政府公認の遊郭でした。しかし吉原以外の政府非公認の遊里(売春街)も多数存在していました。風紀が乱れることから幕府が吉原1箇所に集めて取り締まろうとしたようですが、実際には幕府の取り締まりは緩く、各所に「岡場所」と言われる遊里が存在していました。この「岡」は非公認という意味で、「岡っ引き」の岡も同様で非公認だったそうです。

「深川樓」鈴木春重 江戸時代・18世紀 中判 錦絵
二人が遊女なのかちょっと分かりませんが深川の宴会に出向く美女。宴会をしている男が障子の穴から覗いているのが、この後の展開を暗示しているようです。
右の女性だけ草履を履いているのは何故でしょう??日本人だよね〜。と思ったら、吉原でも花魁は室内用の草履を履いたそうです。スリッパみたいな感じですね。ファッション的な意味でしょうか。

ちょっと話は外れますが、普段から庶民に対する幕府の取り締まりは緩かったようで、幕府から何か法度が出ても「三日ぐらい守っていればいい」なんて言う、「三日法度」なんて言葉がありました。

吉原について〜その5〜吉原のしきたり」で詳しく説明していますが、吉原は遊女に階級があり、しきたりも多く、何よりも高級なので庶民はなかなか通えない場所でした。そうなると、街中にある岡場所が繁盛します。一晩を四つに区切るなどして多くの客を取っていたようです。枕代は五十文や百文で、現代だと数千円といったところでしょうか。吉原だと数十万は掛かりますから、庶民でもかなり気楽に通えた場所なのでしょう。

最盛期には200ヶ所数千の遊女がいました。江戸市中の深川と、江戸市外の品川・新宿・板橋・千住の四宿が代表的ですが、四宿は江戸市外なので、江戸市中では深川が一番繁盛し、吉原のライバル的な存在でした。深川には10ヶ所点在して岡場所があり、宴会も開かれ、深川芸者(辰巳芸者)が有名になりました。(深川芸者については吉原芸者VS柳橋辰己芸者→深川芸者 をご覧ください。)

その他に、寺社地内は町奉行の取り締まり外になるので大きな寺社の門前水茶屋には遊女がいました。バチ当たりだな〜、と思いますが、寺と神社が同じ敷地にあるし、さらに門前に水茶屋があって、江戸の人って、、、。幕末に日本を訪れた外国人が日本は性に奔放だ、と言っていましたが、性がタブー視されるようになったのは明治以降にキリスト教的(西洋的)な考えが普及してからなので、本当、艶っぽい話題には事欠きません。

『実見録画』より「長家女郎に船饅頭」長谷川深造 幕末期 
長家女郎は下級の遊女のこと。岡場所は長屋風の作り。
昔の時代劇にあるように、「お兄さんちょっと寄って行きなさいよ」と声をかけていました。船饅頭は船で客を取る遊女。この絵では一つの船にたくさん遊女を乗せて、客が待っている船に出向く時の様子。遊女の船に客を呼ぶこともある。川と水路が張り巡らされた江戸で船は重要な乗り物ですが、こんな所でも活躍。

寛政年間には53ヶ所、天保年間には28ヶ所の岡場所がありましたが、寛政と天保の改革で厳しく取締りがあり、遊女は吉原に引き渡されて市内の岡場所はなくなりました。

岡場所以外に、街角で立って客を呼ぶ「夜鷹」や船に客を呼ぶ「船饅頭」、尼(比丘尼)の格好をした「比丘尼」(そのままの呼び名ですが、、、)などの私娼も多くいました。

吉原の構造や遊女の話など詳しくはは下記ページをご覧ください

吉原のはなしはこちらから
遊郭の成り立ち、構造から花魁の生活、そこで働く人などなどCGと共に紹介します。

江戸時代の日本橋絵巻「熈代勝覧」のレプリカが日本橋で見られます

江戸時代の日本橋絵巻「熈代勝覧」のレプリカが日本橋で見られます

A replica of the Edo period Nihonbashi picture scroll “Kidaishouran” can be seen in Nihonbashi

熈代勝覧(きだいしょうらん)」複製絵巻を見に行ってきました。文化2年(1805年)神田今川橋から日本橋までのおよそ七町(760m)を描いた絵巻物です。ベルリン国立アジア美術館収蔵の作品ですが、東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前」駅、地下コンコース内約1.4倍に拡大した複製画を展示しています。日本橋からすぐです。

東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前」駅 地下コンコース内(日本橋三越本店本館 地下中央口付近)
全体サイズ 長さ16.8m×幅1.53m原画(長さ12.3m、幅0.43m)の絵画部分(長さ10.55m)を約1.4倍に拡大
地下通路ですので誰でも気軽に見れます。

こちらは洛中洛外図のように詳細に江戸の様子が描かれています。作者は不明ですが、浮世絵師のタッチなので、当時の有名な浮世絵師の作品のようです。浮世絵と言ってもパースも比較的しっかりとしていて人物描写も漫画のようで現代人でも見易いです

画質が悪く見にくくて申し訳ないです(>_<)
地上に上がると現在の日本橋なので、是非見に行ってみてください。

文化2年当時の1軒1軒の商店の様子や、さまざまな仕事をしている職人、町人、武士、屋台、ボテ振り、籠屋などなど、もたくさん描かれ、江戸の繁栄期の歴史的資料としての価値とともに、風景は精密に、人物は一人一人が生き生きと描かれていて絵画としても素晴らしい作品です。

江戸は女性が男性の半分しかいなかったそうですが、こちらの絵画も圧倒的に男性が多いですね。大勢の人が集まり、日本橋のたもとの魚河岸はラッシュ並みの混雑です。これは喧嘩も起こるかも、ってしっかり喧嘩してる男の人も描かれています。

小学館から熈代勝覧の本が出版されています。
詳しく説明されているので鑑賞用としても楽しいですし、
江戸文化を簡単に学ぶことも出来ます。

『熈代勝覧』の日本橋 (アートセレクション) [ 小澤 弘 ]

価格:2,090円
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感想(5件)

表通りの2階建ての瓦屋根の商店がズラっと並んだ街並みはきっと美しかったんだろうな〜と想像します。現在川越にも明治時代の建物ではありますが、蔵造の街並みが残っていますが、駅からだんだんと近いてビルの先に蔵造の建物が見えてくると、良い意味での違和感があり、ワクワクします。元々はそのような風景が江戸の町だった訳ですね。ヨーロッパの古い街並みで、同じ色の壁と屋根の、お伽話に出てくるような可愛らしく美しい街が残っておますが、それと同じように、江戸も美しかったに違いないと思います。

こちらの作品は「熈代勝覧 天」とあるので、「地」もしくは「地・人」と、2巻ないしは3巻の作品だと思われていますが、残念ながらまだ発見されていませんドイツでこの作品が見つかった時も始めは中国美術だと誤解されたそうなので、ヨーロッパにあった場合、残りの巻もよくわからない絵画としてどこかの個人宅の倉庫に眠っているかもしれませんね。でも日本にあったら空襲などで焼けてしまった可能性もあるので、ヨーロッパにあったほうが、見つかる可能性は高いような気がします。

川越情報〜グルメ情報〜

川越情報〜グルメ情報〜

川越うなぎ名店

川越の老舗鰻屋「東屋」さんに行ってきました。以前テレビでも紹介されていた、川越の有名店です。明治元年(1868年)創業。現在の建物は大正時代に建てられたそうで、お庭もあり、昔懐かしいような、落ち着いた佇まい。

老舗の佇まい

個室ですっかり和んでしまいました。ちょっと奥の部屋だったようですが、窓から覗けるお庭の緑が美しく、子供の頃住んでいた縁側のある古い家を思い出して郷愁に浸ってしまいました。

旅館みたいで落ち着く

肝心の料理です。うな重の上を頼んだのですが、タレが甘すぎず、うなぎの味も感じられて、美味しく頂きました。今まで、うなぎはタレで食べる、とか思っていたのは間違えでした、、、。タレが甘すぎないので、最後まで飽きずに食べられるし、また食べたくなる味でした!

今回はランチだったこともあり、お酒は抜きだったので、個室の良い雰囲気で、二人で一万円弱、というのはコスパ良いです!大満足のランチでした!!喜多院の参道からちょこっと入ったところで、観光にも便利です。ちなみに予約必須です。この日も全て予約で埋まっていたらしく、予約無しのお客さんは断っていました。

東屋 https://gfnh300.gorp.jp
アクセス:西武新宿線 本川越駅 東口 徒歩14分・東武東上線 川越市駅 徒歩19分 喜多院すぐ近くです。

川越のカフェ

もう一件ご紹介します。HATSUNEYA GARDENのcaféです。150年前にできた料亭がレストランとcafeになっています。時の鐘からすぐそばの人気店で行列が出来てました。趣があっておしゃれ。レストランはフレンチに和風テイストをアクセントにしているそうで、結婚式もできるようですね。素敵。こちらのレストランは未経験ですが、caféは落ち着く空間でした。老舗って言うよりも、クラシックでおしゃれ。そんなcaféが川越にもあるんですね〜。テラス席もありますが室内も天井が高くて開放的です。

娘が抹茶ティラミスとりんごジュース、私はほうじ茶ティラミスと洋梨のソーダ注文しました。美味しかった~!至福の時です!

メニューは変更されているかもしれませんのでHPからご確認ください

HATSUNEYA GARDEN caféhttps://hatsuneya.jp/cafe
アクセス:西武新宿線「本川越」駅 下車 > 徒歩16分・
     東武東上線・JR川越線「川越」駅 下車 >東口より東武バス乗車「札の辻」バス停 下車 > 徒歩1分
時の鐘からすぐ。観光にも便利です

鬼滅の刃〜全集中展〜

鬼滅の刃〜全集中展〜

昨日、銀座松屋で開催中の、鬼滅の刃『全集中展』に行ってきました!あいにく肌寒い雨でしたけれど、チケット完売で、大盛況でした。

なんと人生で初めてアニメのイベントに行きました。今まで、アニメ関係ではアンパンマンの原画展しか行ったことがなかったです。ちなみにこの時はやなせたかし氏もいらしてました。25年も前の話ですが、、、。

全集中展の話に戻ります。アニメの展覧会ってどんなのだろう、と期待半分、不安半分で行きましたが、思ったよりも見応えがあって面白かったです。「無限列車編」と「遊郭編」のパネル展示と絵コンテ、絵コンテと組み合わせた動画上映など、ここでしか見られない展示でした。写真もたくさん撮ってしまい、楽しんじゃいました!

エントランス
エントランス隣では煉獄さんが「うまいうまい」言ってます
無限列車編のパネル展示
乗って写真が撮れます
鬼滅屏風
遊郭編のイラスト
ムキムキネズミが覗けます
堕姫のパネル。帯が天井に伸びています
キメツ学園のパネル。一緒に写真取れます

一番よかったのは手書きで描かれた絵コンテの絵と、作画担当のスタッフが描いたイラストですね。なかなか見られない制作者の作品が見られて面白かったです!ちなみにそちらは写真撮影NGなのでご紹介出来ず残念です。

刀鍛冶の里編の予告映像が流れていました。楽しみです!
1532年創業の老舗酒造・山路酒造の北国街道〜その2〜

1532年創業の老舗酒造・山路酒造の北国街道〜その2〜

Yamaji Sake Brewery, a long-established sake brewery founded in 1532, on the Hokkoku Kaido road ~Part 2~

次男の誕生日に、祖母が1532年創業老舗酒造・山路酒造の「北国街道」純米吟醸を買ってくれたので御相伴に預かりました〜!(このお酒が良い、とリクエストしました)

2月に購入した時は純米酒だったので、ワンランクアップ!純米酒はあっと言う間に無くなってしまったので、楽しみにしていました(息子のだけど)♪( ´▽`)

祖母の絶品、鯵のたたき(なめろう風)をつまみに飲みました。純米酒よりもコクがあり、味が濃くて美味しい!今回は一升瓶だけど、すぐ無くなりそうです、、、。飲み過ぎ注意。

他にも季節もののようですが、にごり酒や山おろしとか、前回買った純米酒もさっぱりして美味しかったのでこれもまた欲しいな、とかパンフレット見ながら次を考えています。奈良漬や他の食品も魅力的。前回奈良漬を購入した時に余った酒粕できゅうりをつけたのですが、奈良漬の浅漬け?みたいになって美味しかったです!二倍楽しめました。

山路酒造さんの素敵なHPはこちらから。https://www.hokkokukaidou.com

遊郭について〜その5〜 吉原のしきたり

遊郭について〜その5〜 吉原のしきたり

Rules of the red-light district in the Edo era

「夕もやが柳をほのかにぼかし、黄昏燈(たそやあんどう)に火をつける頃になると、各楼の美しいともしびは星のように輝き、絃声(すががき=三味線の音)が聞こえてくる。」と寺門静軒の『江戸繁盛記』にあります。イルミネーションが無かった江戸の夜に、行燈の火で明るく輝き、三味線の音が流れ、妖しい雰囲気を醸し出す吉原が目の前に広がるようです。

張見世・妖しい光に引き寄せられます

そんな吉原には色々なしきたりがありました。吉原は疑似恋愛をする場所なので、廓のしきたりに則って手順通りに進めねばなりません。当然費用も嵩んで行きますし、そんなに簡単に遊べる場所では無かったのです。

まずは遊郭に行って一般の客は直接妓楼の張見世でお気に入りの花魁を見つけますが、お金持ちの上客は引き手茶屋を通します。この引き手茶屋は予算や好みを聞いて、お客にあった花魁を紹介してくれる茶屋ですが、話を聞いてすぐ紹介、という訳には行きません。茶屋ですのでここで酒宴をあげ、花魁が迎えにきてくれます。

茶屋を通しても通してなくても、花魁を一目で気に入ったからと言ってすぐに床を共にはできません。なんと、3回通わないといけないのです。まず1回めは「初会(しょかい)」です。「引付座敷」というところに通され、酒宴で花魁に出会います。上座は花魁。初めて会ったのですから、床入りしても触れることも叶わない。でもこの酒宴代ももちろん客持ちです。

2回目は「うら」と言われ、1回目と同じように酒宴となりますが、少し親しさを見せてくれます3回目でようやく馴染みの客となり、床入りできますが、今度は「床花(とこばな)」と言われるチップをはずまなかればなりません。

馴染み客

さらにその後も他の花魁と遊ぶことは厳禁。吉原では花魁が最上位ですから、花魁の機嫌を損ねてはいけません。また年中行事が多く、正月松の内をはじめとして花見や月見など毎月、吉原独特の祝い日などの「紋日(もんび)」を設けていました。いわゆるイベントデーでこの日は揚代が倍になりました。この日にお客がいないのは花魁の恥になるので、馴染みの客は足を運びます。というとまた費用が、、、。その他もろもろ、上位の花魁だと一回の揚代(1日の全ての料金)で職人の日当数ヶ月分になるそうなので、だいたい、百万円ってところでしょうか。これでは身代を潰す者が出てきても不思議ではありません。それでもハマってしまう人がいるのですから魅力的だったのでしょう。もちろん花魁も上客が離れないように努力は惜しみません芸を磨いたり知性やテクニックを磨いたり。さらにお客の名前を刺青したり、小指を落として送ったり、、、。やはり色々別世界。

北廓月の夜桜 歌川国貞(三代豊国)筆 19世紀 横大判錦絵
北廓(ほっかく)とは、吉原のこと。旧暦3月の紋日の様子です。
中の町にはこの時期に合わせて桜が植えられました。大変な賑わいです。
出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)国立文化財機構所蔵品統合検索システム

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遊郭の成り立ち、構造から花魁の生活、そこで働く人などなどCGと共に紹介します。

東京からすぐ行ける!小江戸川越観光の穴場情報!

東京からすぐ行ける!小江戸川越観光の穴場情報!

今人気の観光地・川越東京から1時間くらいで歴史ある街並みで観光と食べ歩きができます。週末は特に人が多いのおすすめ穴場スポットをご紹介します。ゆっくり観光してください。

有名な蔵の町並み。明治時代の蔵づくりの家がズラッと並びます。重厚感があって、別世界に入ったみたい。

大正ロマンのかわいいお屋敷・旧山崎家別邸

蔵造りの町並み時の鐘から人通りがちょっと少ない横道を行くと『旧山崎家別邸』があります。こちら、国指定の重要文化財で、川越の老舗和菓子店「亀屋」の五代目の隠居所として大正14年(1925年)に建てられた和洋折衷のお屋敷ですが、まさに穴場です。

休日でも人が少なくゆっくり見学できます。特に午後の方が人が少ないようですね。しかも、入館料大人100円、学生50円、中学生以下無料! 

小さめの邸宅ではありますが、まさに大正ロマン風情のある建物で、ステンドグラスが所々あしらわれていて可愛い

木と畳の和の空間は落ち着くので、人も少ないこともあって、縁側でちょっとのんびりしちゃいます。小さめなので、あともう1か所どこか寄りたい、っていう場合にもおすすめです。こんな素敵な文化財を見てもらえないなんてもったいない!

休日の午後3時頃行ったのですが、私たちの前に1組、帰る時に1組、人が少なくゆっくり見学できます。

入館料大人100円、学生50円、中学生以下無料
アクセス/西武新宿線「本川越駅」より徒歩15分
     JR川越線・東武東上線「川越駅」より徒歩25分
     バス利用の場合、本川越駅または川越駅から東武バス「蔵のまち経由」に乗車。「仲町」停留所下車徒歩5分
蔵造りの街並みからすぐです

東日本唯一現存の本丸御殿川越城本丸御殿

2箇所目は、蔵の町並みから歩いて約10分、『川越城本丸御殿』です。本丸御殿とは各藩の大名が生活をし、政務を行う重要な場所です。こちらは東日本唯一現存の本丸御殿で、県指定有形文化財です。なのに、ここも混んでないですね〜。入館料大人100円、学生50円、中学生以下無料です!

お城の広間ってこんな感じだったのか、とか、廊下広いな、とか、実体験できます。

全国各地に城がありますが、城の象徴である天守は戦国時代に必要だったもので、平和な江戸時代には、本丸御殿での日常の業務が城の重要な役割でした。この廊下をちょんまげ姿の役人が行き交い職務に励んでいたのかな、とか想像を巡らせてしまいます。

松の絵もうっすらですが残っています

本丸御殿と合わせて喜多院江戸城紅葉山の別殿を移築した客殿も見ていただきたいです。三代将軍家光の「誕生の間」もあり、皇居では見れない、江戸城の一部がここに残っています。ただ、こちらは穴場とは言い難いです、、、。庭園もあり、のんびりしたいけど、混んでる可能性もあります。

入館料大人100円、学生50円、中学生以下無料
アクセス/東武東上線・JR川越線「川越駅」または西武新宿線「本川越駅」から東武バス(蔵のまち経由)「札の辻」下車徒歩10分
     小江戸巡回バス(イーグルバス)「博物館・美術館前」下車徒歩1分
     小江戸名所めぐりバス(東武バス)・シャトルバス「博物館前」下車徒歩1分

『とおりゃんせ』発祥の地・三芳野神社

3箇所目は本丸御殿の向かいにある「三芳野神社」。わらべうた『とおりゃんせ』発祥の地です。もともと川越城内にあったため、一般の人の参拝がなかなかできなかったため、このように歌われたと伝えられています。こちらも県指定文化財です。数年前に修復工事がされたようで、綺麗でした。

長い参道。七五三や成人式の前撮りもしていました!

森林浴をしてホッと一息。鳥居の近くにはなんと猫ちゃんがお出迎えしてくれます!人懐っこくって、猫好きには絶対オススメです!

川越城本丸御殿の向かいにあります。
周囲には川越市立美術館・博物館もあるのでぐるっと回って川越の歴史・文化に触れるのも楽しい。


アクセス/東武東上線・JR川越線「川越駅」または西武新宿線「本川越駅」から東武バス(蔵のまち経由)「札の辻」下車徒歩10分
     小江戸巡回バス(イーグルバス)「博物館・美術館前」下車徒歩1分     
  小江戸名所めぐりバス(東武バス)・シャトルバス「博物館前」下車徒歩1分

三大東照宮のひとつ仙波東照宮

4箇所目は喜多院の奥にある仙波東照宮です。川越喜多院にあります。蔵の町並みから徒歩約10分です。日光、久能山と並ぶ三大東照宮のひとつで、徳川家康が没後、静岡から日光に移葬する途中に喜多院で天海僧正が4日間法要を挙げたことから、寛永10年(1633)に建立されました。こちらも重要文化財です。

現在特別公開はしていません。特別公開の日程は川越市観光協会のHPからご確認ください。
通常中この門から中には入れません。写真は特別公開の日に撮影しました。

そして、岩佐又兵衛の三十六歌仙が見つかったところですね!(ちなみに三十六歌仙は「埼玉県立歴史と民俗の博物館」にあるのでこちらでは見れません。詳しくは「三十六歌仙額」のページをご覧ください)喜多院は参拝される方が多いのですが、こちらは奥まっているせいか人が少なく、穴場です!

ちなみに歴史CG作家中村宣夫は城のCGを製作するのに、江戸城本丸御殿と喜多院の客殿(徳川家光公誕生の間)を参考にしています。本物ですからね、、、。身近で本物に出会える幸せ。

喜多院に来たら忘れないで見てください!
仙波東照宮(川越喜多院)公式HP https://kitain.net/history/cultural-asset/spot10/

川越市観光協会HP  小江戸川越ウエブ

福島の老舗の日本酒6種紹介!

福島の老舗の日本酒6種紹介!

Introducing 6 types of sake from long-established Fukushima breweries!

先日福島の地酒飲み比べセットを購入しました!福島20%OFFセールに惹かれて6本セットをお得に購入してみました!福島県は親戚がいることもあり、子供の頃は何度も訪れ、お米もとても美味しいので楽しみにしておりました。

福島県にもたくさん日本酒の蔵元があるんですね。飲み比べセットは初めてですが、全て老舗の商品で、さらに6本中4本は江戸時代の蔵元で、老舗探索をしている私としてはいろいろお得でした!

開当男山酒造(南会津町)「開当男山」享保元年1716年創業。剣菱に近い、これぞ日本酒。王道で美味しい。ちなみに「男山」というお酒は全国にたくさんあるそうで、江戸時代に飲まれていた「男山」はどれかははっきりとわからないようです。このお酒かもしれないし、もう無くなってしまっているのかもしれません。「酒=男山」のイメージがあり、競って同じ名前で作ったからのようです。昔は今のように特許とかないですからね、、、。でも以前から開当男山が飲んでみたかったので、このセット買ってみました。アタリでした!

笹の川酒造(郡山市)「笹の川」明和二年1765年創業。新しい挑戦を続けている企業でウイスキーも製造しているそうです。老舗なのに新しいものに挑戦する姿勢、尊敬します。

大和川酒造店(喜多方市)「弥右衛門」寛政2年1790年創業。大和川ファームという自社農場で自社栽培米での米作りをしているそうです。辛口でスッキリ飲めます。

末廣酒造(会津若松市)「末廣」嘉永3年創業1850年創業。明治に建てられた酒蔵が重要文化財に指定されています。見学に行きたい!会津に行きたい!甘口でしっかりした味わいです。

檜物屋酒造店(二本松市)「千功成」創業は明治7年1874年。さっぱりとしていて、アキが来ない飲み口がいいですね。

名倉山酒造(会津若松市)「名倉山」大正7年1918年創業。飲み口が良くてグイグイいけます。飲み過ぎ注意です。

どのお酒もとても美味しかったです!またそれぞれ個別に購入したいと思います。

江戸時代の本を読んでみよう!

江戸時代の本を読んでみよう!

Let’s read books from the Edo period!

最近、江戸の本、式亭三馬(安永5年1776年〜文政5年1822年)の『浮世風呂』(文化6年1809年に前編が出版)を読んでおります。江戸時代に刷られたの本ではなく昭和に再出版された本です。昔の本も欲しいのですが、昔の仮名遣いは読めないので内容を理解したい時は再出版の方が読みやすいです。でも言葉はそのままなので、半分理解できていないところもあって読むのに時間もかかりますが、案外分かります。学生の時に習った古文よりも江戸の言葉の方が現代語に近いですし、さらに現代語訳が併記されている本だとかなり楽です。ちなみに漢文で書かれている作品は完全にお手上げです。学生時代にしっかりと漢文の勉強をしておけば良かった、、、。でも漢文で書かれた本は完璧に現代語訳されているものがほとんどだと思います。

溢れそうな本棚。図書館みたいな本棚に憧れます。中央の右の黒い本が式亭三馬の浮世風呂と浮世床。

内容的には、ライトノベル的な感覚で読めます。ただ、江戸の人との感性の違いや知識、流行も違うので意味が分からない事も多々ありますが、200年以上前の人も同じ様なことを言って、同じ様なことで笑って怒っていたんだな、と思うと、江戸を身近に感じます。

昭和5年出版の本です。最近の出版とは言えないですね。でも句読点や改行があるので読み易い。

こちらのハードカバーは昭和初期に出版されたのですが、句読点もあり、改行してくれているので読みやすいです。現代語訳はないのですが、本文の上に注釈があるので大体理解できます。それでも、所々意味不明ですが、英語の本を読む時も、分からないところは飛ばしていいから、量を読め、って聞いたことがあるので、あまり気にせず読むことに。

賑やかな湯屋の様子を描いた挿絵です。男湯のはずなのに中央に女の人がいますね。混浴禁止だったはずですが、江戸以外はほとんど混浴だった様で、子供をあやすお母さんが脱衣所にいても周囲の人は誰も意に介さず。話の中でもお父さんやご主人を呼びに男湯に女の人が平気で入ってきます。ちょっとびっくり。今では考えられない。

浮世風呂』は江戸の湯屋(お風呂屋さん)でのごく日常の出来事会話形式で短編の話にしていて、江戸の人たちの生活が垣間見れる作品です。どこの家に子供が産まれた、とか、子供連れのお父さんが熱い湯を嫌がる子供をあやしながら一緒に湯に浸かっている様子、とか、女湯では、化粧の濃いのは良くない、薄化粧の方がいいよね、なんて会話していて、今と変わらないよな〜ってしみじみ思います。お風呂で起こる出来事はちょっとした喧嘩や湯当たりで倒れちゃう、といったほのぼのとしたエピソードばかりです。江戸時代は現代と違う不条理もあったと思いますが、のんびりした時間を過ごしていて憧れます。

中村が初めて作ったCGはこの『浮世風呂』からインスパイアされた作品でした。

二階建ての湯屋の構造が分かるCG。左側が男湯、右が女湯。男湯からのみ2階へ上がれました。2階は庶民の社交の場。

温泉でなく、スーパー銭湯でもなく、普通の銭湯に行ったのはいつでしょう、、、。もう少しコロナが収まったら浅草あたりの昔ながらの銭湯に行きたいものです。

その他、まだ数冊しか読んでいませんが、初心者に楽しく読めたのは妖怪の話です。絵も面白いし、妖怪とかお化けとかは時代を超えて人気ですね。