歌川国芳は江戸時代の後期、19世紀に活躍した浮世絵師です。人柄は北斎とは全く違うタイプで、チャキチャキの江戸っ子、親分肌だったようです。
国芳は動物の絵を多く描きました。猫好きで冬には懐に入れて暖をとっていたとか。猫の絵を沢山残していますが、私が好きなのは金魚の絵。擬人化されていて、金魚が子供おぶっていたりとか、シャボン玉吹いていたりと、鳥獣戯画を彷彿とさせる茶目っ気たっぷりの浮世絵は4コマ漫画のようで楽しい。
北斎の次の世代なだけあって、肩の力が抜けてる感じで自由さというか大らかさを感じます。
実は私のMACのデスクトップ3は国芳の金魚です。ちなみにデスクトップ1は北斎、2は白隠、サブディスプレイはこれも国芳の鯨退治。まあ、データ開くと見えなくなっちゃうんだけどね。
3つ目の金魚の絵は猫との共演ですね。完全にロックオンされちゃってます。棒で立ち向かおうとしている金魚が健気で可愛い。右の方にはパニックになって折り重なっている金魚もいますね。「百物語」だから猫は妖怪の役割?自身作の「相馬の古内裏」のパロディかな?