夏休みですね!もう8月も後半ですけど。この夏は久々に海など行って、史跡など回ってリフレッシュしたいと思っていたのですが、コロナが再燃してしまったので、そんな気分は消し去られ、結局遠出は諦めてしまいました。
その代わり今月は久しぶりに美術展に行ってきました。都内に出かける用事に合わせて行ったので、曜日と時間的に行ける美術展が限られてしまったのですが、今の私では選ばなかったような美術展にも行けて良かったと思います。
都内に出掛ける日は、月曜日だったのですが、公立の美術館博物館はほとんどが月曜日は休館日です。なので、月曜日に開館している美術館はどこか調べてみたところ、六本木にある美術館は火曜日が休館日になっていました。ぐるりと美術館巡りができるように、休館日をあえて火曜日で合わせているのですね!なんて賢い!
六本木には国立新美術館、森美術館、森アーツセンター、サントリー美術館、21_21DESIGN SIGHT、富士フィルム写真歴史博物館があります。すっかり六本木はアートな街になったのですね。
休館日だけ出なく、時間も比較的遅くまで開館しているのも助かります。森美術館、森アーツセンターは夜10時まで開館です!仕事帰りでも飲んだ後でも行ける!さすが六本木、森ビル。
この日は、森美術館、東京シティービューで開催中の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」とサントリー美術館で開催中の「歌枕」展に行ってきました。
まずは「歌枕展」からご紹介します。高級店が並ぶ東京ミッドタウンガレリア3階にあるサントリー美術館は木を多用した美しい美術館。高級感あります。
「歌枕」について勉強を。古来から日本人が愛した和歌。その中に繰り返し詠まれた風景が長い年月をかけていつしか特定のイメージが定着して行きました。たとえば、ススキ、といえば武蔵野、のように。そのように和歌によって特定のイメージが結びつけられた土地を「歌枕」と言います。その歌枕は和歌の中だけでなく、絵画や工芸品にも沢山描かれました。それらの作品を展示した美術展です。
平安時代から江戸時代までに製作された、和歌、絵巻、屏風、掛軸、硯箱や陶磁器、着物、櫛や簪などが展示されています。
昔は気軽に旅行などが出来なかった時代、絵画や工芸品を見ながら、思いを馳せていたのでしょうか。古くから日本人が感じた風景は現代を生きる自分にも染み込むものがあります。勉強不足で和歌はよく分からないので、絵画や工芸品の方が伝わってくるものがあります。もちろんこのような美術品(当時は日用品)を持てたのは貴族階級、武士階級、もしくは大商人くらいでしょうが、一つ一つ丹念に描かれ、また作られた作品には作者の思いを感じます。日本人として癒やされた美術展でした。