東京都港区にある「ヨックモックミュージアム」に行ってきました。
あのシガールで有名な洋菓子のヨックモックの美術館です。ちなみに私はチョコがサンドされたラングドシャーが大好きです!といってもお菓子が飾られている訳ではなく、ヨックモックが所蔵しているピカソのセラミック(陶磁器)作品を中心に油彩画や版画等のコレクションを展示している美術館になります。

表参道の駅から青山通りを青学方面に歩き、青学の手前の道をずんずん入って六本木通りに抜ける手前にあります。閑静な住宅街の中で大きな一軒家風に作られています。1階にカフェもあるので、どちらかと言うと美術館というよりカフェって感じでしょうか。屋根も洋風のセラミックの瓦屋根風になっていて温かみがあり、おしゃれ。案内やトイレなどのピクトも陶磁器をモチーフにしていて丸っこくて可愛い!

現在開催中の展覧会は『ピカソ・セラミックー「見立て」の芸術』。2024年10月29日から2025年12月28日まで開催しています。祝日のせいか思ったよりも来場者が多かったですが、混雑という程でもなく自分のペースで鑑賞できます。

「見立て」とは日本文化で用いられている手法で、「あるものを何かに例える」ことです。ピカソの作品に日本の「見立て」に通じる部分があるのではないか、といったテーマの展示になります。

展示スペースは地下1階と2階にあります。こじんまりしていますが、ピカソのセラミック作品を纏まってみられます。


また、ピカソが作品を制作している映像が上映されていて、とても興味深いです。陶器職人がロクロで綺麗に首の長い花器を作るとその首をぐにゃりと曲げてあっという間に鳥にしてしまいます。ピカソマジックです。後ろで作業をしている職人さんも楽しそうにピカソの様子を見ていて、当時の制作現場の雰囲気とピカソの温かな人柄まで伝わってきます。

ピカソは天才ですから、子供の頃から大人の様な絵を描き、青の時代や薔薇色の時代の自身の感情を表現した作品の制作を経て、キュビズムで美術界に革命を起こし、最後は素朴な絵画やセラミック作品を制作しました。90歳過ぎまで生き、さまざまな作品を生み出しましたが、この素朴なセラミック作品たちを見ていると、晩年には温かな日々を過ごし、充実した人生を送ったんだろうなと、思います。芸術家は変わり者が多くて辛い人生を歩むことがありますが、ピカソの人生は幸せなものだったのではないかな、と感じられて癒されました。改めてピカソの作品を見たくなります。

ミュージアムショップとカフェがあって、ヨックモックのミュージアム限定シガールなど購入できます。ライブラリもあり、ゆっくりピカソの余韻に浸りながら贅沢な時間を楽しむことができます。ピカソのカップや付箋なども欲しかったけど、ピカソの指人形を購入!可愛い♡

とても素敵な美術館でした。正直、期待以上でした。またピカソに会いに行きます。
ヨックモックミュージアム公式HP
ピカソが好きだったボーダーを着ていくと割引になるそうです!!詳しくは公式HPをチェックしてください。